- Akiko Watanabe
エモーショナルイーティング
食べる事は人生において身体を作る為にとても重要な事です。
ただ、身体の為に摂るだけでなく、食事は心への栄養も与えてるもの。
しかし、人はストレスを抱えてしまったり寂しさや心が満たされない事を紛らわす為
その満たされない心を何かで埋めようとします。
エモーショナルイーティング(感情的摂食)もその一つ。

エモーショナルイーティング(感情的摂食)とは
エモーショナルイーティンングとはストレスや心の乱れで起こる過食や拒食のこと。
現代のストレスの多い社会や、コロナでの不安な生活の中で食事の乱れが起こってしまう方も
いるのではないでしょうか?
私たちは、心や身体の状態がいつも安定している状態を望みますが、そうでない時も
ありますよね。悲しい時、怒りがこみ上げた時、孤独と感じる時買い物やアルコールを飲んだり、
タバコを吸ったり、食べ物に走ったり様々な方法で満たされない心を埋めようとします。
心が乱れた時に、空腹でもないのに食べてしまうエモーショナルイーティングを経験
した事はありませんか?
ストレスを感じると体内でコルチゾール(ストレスホルモンとも呼ばれています)が放出され、その血中濃度が上がりすぎると塩分の高い食べ物、甘い物、揚げ物、加工食品などがほしくなります。
それらを食べると一時的に満たされたように感じますがそれは長続きしません。
日々の食生活の考え方
Cooking is at once child’s play and adult joy. And cooking done with care is an act of love.
料理は、子供の遊びであると同時に大人の喜びだ。そして、慎重になされる料理は愛の行為である。
アメリカの料理評論家、クレイグ・クレイボーンの言葉にもあるように、料理は私たちにとって
喜びを与えてくれるもの。丁寧に料理したりする事で自分の身体に何が入るのかを考えたり
誰かと食事をする事で特別な時間になります。

仕事を終えて帰宅して、料理をする時間がないというのも理由ですが、スーパーやコンビニエンス
ストアで”空腹だからなんでも食べたい”という欲求でたくさんのものを買い込んでしまう
そういった事もあると思います。
私が昔摂食障害に悩まされた時はまさにその通りで、コンビニで食べたいと思ったものを
カゴにいれたくさんの食べ物を持って帰宅するなんて事がありました。
食べる事で幸せを感じるというのはとても健康な事ですが、味わう事もなくただ空腹や
満たされない心を埋める為の食事は身体への悪い影響をもたらします。
マインドフルイーティング
エモーショナルイーティングを止めるには何か他の事で心を満たす事も大事。
ゆっくりハーブティーを飲んで本を読んだり、家族や友達、パートナーとの
時間をとったり、アロマバスでゆっくり身体を温めたり。
また、マインドフルに食事をするという事でも改善されます。
マインドフルネスは、今していることに意識を集中すること、
マインドフルに食べるということは、口に入れるものに本当に注意を払うということなのです。
ほとんど無意識に、惰性で食べ続けるエモーショナル・イーティングとは対極にあり、マインドフルに食べることで味や香りを楽しみ脳にも栄養を与えてくれるものなのです。
心の乱れや、ストレスがある時ほど食生活を見直す事が大事。
その時の食生活は、あなた自身の今の心の状態を現すもの。
自分自身の身体の声を聞いて何が必要なのかを考えて食事に向き合っていきたいですね。