- Akiko Watanabe
ヘルシーオイル GHEE(ギー)とは
近年、ダイエットに欠かせないのが良質なオイルです。
ダイエットといえば、脂質を極力カットするのが正しいと思っている方も多いはず。
しかしながら、脂質はお肌や髪、美しい身体のシェイプをつくるのにとても大切な
3大栄養素(タンパク質、炭水化物、脂質)の中の一つです。
脂質=コレステロール
というイメージが強いですが、脂質をコントロールする事で美しくヘルシーな身体へ導くはず。
良質なオイルを取る事が引き締まった女性らしい身体を作る鍵でもあります。

良質なオイル
良質なオイルを摂取する事は、ヘルシーボディを作る鍵。
現代人に不足しがちな必須脂肪酸のオメガ3脂肪酸などをバランス良く取ることが大事です。
また、ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は脂肪燃焼を高めダイエットに効くとも
言われています。
オリーブオイルは不飽和脂肪酸であり、酸化もしにくいのでサラダなどにかけて日々摂取するのには最適な良質なオイルです。
アボカドもその一つで、脂質のうち、75%は不飽和脂肪酸です。不飽和脂肪酸は「悪玉」コレステロールを上昇させない種類の脂質であり、体に必要な脂質は摂取できるという優れもの。
万能オイルGHEE
オイルの中でもここ最近人気を集めているのが、インドのアーユルヴェーダでの歴史の長いGHEE。
バターオイルの一種の乳脂肪分で、無塩発酵バターを煮詰めて、水分やタンパク質、糖分などを取り除いた高純度のオイルです。
「ギーは治療や料理に使用すると記憶力、知力、消化力、精力、生命力を増大させる。
使い方により無数の効果を上げることができる」とインドの生命医学アーユルヴェーダの
3大古典のひとつ「チャラカ・ヒンスター」の中に記されているほどインドでは欠かすことのできないバターオイルなんだそうです。
料理に使うとコクを出す事ができたり、コーヒーに入れる完全無欠コーヒーもダイエットに効果があるといわれ、美容マッサージにも使う事が出来るGHEEは万能オイルと言えます。
GHEEは、加熱の過程で水分やたんぱく質などが取り除かれ、約99.8%は脂質であるためタンパク質の変性がなく、バターよりも腐りにくいため「常温保存」が可能ですなのです。
GHEEとバターはどう違うの?

ギーもバターも原材料は同じ「生乳」、同じ原料を使っていますが、大きく異なるのは加工の段階の違いです。 バターは生乳を遠心分離機にかけて取り出した脂肪分(18%以上)のクリーム(乳脂肪分42%以上推奨)から作られます。そのバター(無塩発酵バター)を更に加工してギーになります。
生乳→生クリーム→バター→ギーと加工過程によって呼び名も変わります。 バターを加熱し、腐る原因となる不純物を削ぎ落としつつ、生乳、生クリーム、バターから良質な脂肪成分のみを抽出した最終形のものがギーでなのです。
ギーは、バターから良質な脂質を取り出した、もっとも栄養価の高いものと言えます。
また、ギーは飽和脂肪酸が大半を占めますが、ココナッツオイルのようにその中でも中鎖脂肪酸が多くを占めます。飽和脂肪酸は通常摂りすぎに注意が必要ですが、中鎖脂肪酸は結合が短いため、直接肝臓に運ばれて素早くエネルギーになります。そのため体に負担がかからず、脂肪となりにくい脂肪酸です。
GHEEの効果
アンチエイジングを促進する
免疫力を高める
善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす。
アーユルヴェーダの体質、ドーシャを整える
目の不調を改善する
抗酸化作用に優れ、ガンを抑制する
消化機能を高める
このほかにも、血行促進、便秘予防、傷の治療などたくさんの効果があります。
GHEEは市販のものもたくさんありますが、自宅でも市販のバターで簡単に作る事が
出来るので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
万能オイル、GHEEを取り入れてよりヘルシーな食生活を心がけたいですね。