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  • 執筆者の写真Akiko Yamanaka

困難に直面した時にでも冷静でいられるための3つのスキル


このコロナ禍において、得体の知れない不安感や、仕事を失ってしまいそうだという危機感、遠方の実家に帰れないという焦燥感など、様々なストレスや恐怖心を抱えている人は少なくないと思います。あるいは、すでに仕事や健康、人間関係で困難に直面しているという人もいるかもしれません。

人は誰でも困難な状況に直面すると、感情的になってしまったり、イライラしてしまったりして、冷静な判断ができなくなってしまうこともあります。私たちの人生は、様々な選択の積み重ねでもあるため、冷静さを失ってしまうことで、選択の判断を見誤ってしまうこともあるかもしれません。より満足感のある人生を送るためには、どんな時でも出来るだけ「冷静」でいられることがカギになってくると言えるでしょう。

そうは言っても、「冷静」であるということは、一体どんなことなのか? まずはその意味について考えていきたいと思います。

「冷静」である状態というのは、一般的には以下のことが可能である状態のことを指すと言われています。

・今現在の物事にフォーカスできる

・自尊心を持つことが出来る

・目的意識を持つことが出来る

・自分自身を深く信じることが出来る

・自然と繋がることが出来る

・バランス感覚を持つことが出来る

・マインドフルネスの余裕を持つことが出来る

皆さんは、いくつ実践できているでしょうか。もちろん「冷静」になるだけで、全ての悩みが吹き飛ぶということはありません。しかし、メンタルヘルスへの影響や感情のアップダウンに翻弄されることを出来るだけ軽減するためのサバイバル能力の一つであることは確かです。

今回は、どんな状況下でも「冷静さ」を保つためのテクニックをご紹介したいと思います。

1. 怒りと傷ついた心を受け入れる

どんな時でも冷静でいるためには、自分の難しい感情の正体を知ることから始めることが必要です。「怒り」を自分で分析するのは容易なことではありませんが、自分の感情の中に「怒り」を持ち続けることは、身体に大きなストレスを与えるだけでなく、人間関係も崩してしまう原因になります。怒りを隠している状態では、他人とオープンにコミュニケーションを取ることさえ難しくなってしまうものです。怒りをコントロールするのはとても難しいことですが、カギは怒りが爆発する前に怒りのサインを自分で見つけることが大切です。怒りのサインを早い段階で見逃してしまうと、どうしても後戻りできなくなってしまうからです。

怒りの初期サインは、心臓のドキドキが速くなったり汗をかいたり、不安感で筋肉がこわばったり、最悪の事態を考えてネガティブになりがちになったり、誰かを責めたり批判したり、ストレスレベルが上昇しているのを感じたり、イライラしたり、平常心を保とうとして黙ってしまうといった状態になった場合が多いと言われており、このサインを目安にすると良さそう。

まずは怒りのサインを早い段階で見つけ、怒りの原因となっている喪失感やがっかりしたこと、傷ついた心を知り、そして自分自身を労ることで、感情面で大きな違いが生まれると言われています。



2. 書くことで自分の感情を客観的に見る

ジャーナリングは、個人的な気持ちを書き出すのにぴったりのツールです。誰かに見られること、知られることを心配することなく、自分の気持ちをオープンにする絶好の機会。きちんと書けなくても、意味が通じなくてもかまいません。書くというプロセスが大事なのです。

あるいは、人間関係において問題を抱える相手に手紙を書く方法でもOK。ここで注意するポイントは、「相手には実際に送らない」ので、思う存分に思いの丈をぶつけてみてください。書いたら、まず自分でじっくりと読み返すこと。そうすることで現状や問題がしっかり見えてくるようになります。

続いて、自分の行動や状況に目を向けてみてください。誰でも自分は何も悪いことをしていないと思うもので、これは決して容易なことではなりません。けれども、まず心をオープンにして、他に言い方があったのではないか、他にすべき行動があったのではないかと分析してみることをおすすめします。そうすることで、今まで見えにくかった事実が見えてくることがあります。

3. 自分自身のことよりも他人のことを考える

意外に思われるかもしれませんが、実はこれが大きな効果を発揮するテクニックの一つと言われています。私たちは、自分自身の見た目や、仕事のキャリア、ステータス、問題などについて考えすぎ、自分のことばかり考えるようになると、次第にオープンな気持ちを失ってしまう傾向があります。そして、目には見えない壁を自分の周りに作ってしまうのです。

しかし、自分の周りにいる他人をサポートしたり手助けしたりすることで、自分がどう思うかよりも、他人の立場や相手の気持ちを考えるようになり、自分の周りの見えない壁を取り払う効果があると言われています。

自分以外の人間とつながりを持ち、他の人と喜びや困難を共有することは、暴走してしまう自分の感情を元に戻してくれる大切な助けとなります。他人をサポートしたり真摯に助けることが、私たちに一番の満足感を与えてくれることは確かです。

そのほかにもメディテーションを行ったり、深呼吸したり、自然と繋がるアーシングをすることでも「冷静」な心を呼び込むことができます。ただ、自分が立ち向かわなければならない困難が大きければ大きいほど、自分自身の感情に正面から向き合うことがポイントになってくるでしょう。

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