- Akiko Watanabe
大切なのは消化力
皆さんは日々食事をしていて、消化について考えたことはありますか?
昨日食べたものが消化しきれず、身体が重いなんてことがありますよね。
今回は、消化が身体にどのように大切かについてお話していこうと思います。

食事の仕方
ホリスティックヘルスやアーユルヴェーダでは、栄養学やカロリーをきにするよりも
どんな風に食べるかを重視します。
それは、身体を作るように心も作るから。
どんなものをいつたべるのかは、それがいいと決まったものもありません。
そして、これを食べていれば健康でいられるという食材も存在しないのです。
なぜなら私たちはみんなひとりひとり体質も違い、体内を巡るエネルギーも、
その時生活している環境でも変わっているから。
そして食材も、いつだって同じ状態とは限らないもの。
どこから来たのか、熟れているのか、どんな風に調理されたのか。
そのひとつひとつを見つめると自分に本当に合った食事法がわかるはず。
自分にあった食事法を見つけることが大切です。
消化することが大事
口にしたものをきちんと消化するまで次のものは食べない、ということを推奨するのが
アーユルヴェーダの教えにはあります。
なぜなら、消化されず体内に残ってしまった未消化物は悪いものとして蓄積し、毒素を発生させ
その蓄積したのもが、身体やこころを弱らせ病気として発症するのだと考えます。
毒素を蓄積させないためには食べたものをきちんと消化させることが鍵なのです。
日本でも古くから言われる腹八分目。これはアーユルヴェーダでも同じ考えです。。
胃の80%くらいの量の食事におさえ、その内訳は1/2が固形物、1/2が水分であるべき、と考えます。
食事中にお水など水分を取りすぎると胃酸が薄まってしまうし、その逆で固形物の食べ物ばかりになると胃が働きにくくなるもの。
きちんとよく噛むということもとても大切です。口のなかにある食べものをきちんと噛んで飲み込んでから、次のひと口を食べるのが理想で、できれば一口は100回以上噛むようにしましょう。
食べる時は、無意識に胃に放り込むのではなく、飲み込んだ食べたものが自分の一部になる
働きを自分の胃や腸ががしてくれることを考えれば丁寧に食事を取ろうとも思えるはずです。
消化に良いものを食べる
毒素を身体に溜めないように、自分にとって消化に良い食べものを食べることはとても大事なこと。
同じものを食べても太る人もいればそのままの人がいるように、人にはそれぞれ合う食べ物、
合わない食べ物が存在します。
そのために大切なのは、まず自分の身体を知ること。
日々の生活で自分を客観的に見つめるクセをつけることが大事です。
消化力も人それぞれ、お肉や脂っこいものを食べてもきちんと消化できる人もいれば
長時間消化できずに身体が重いと感じる人もいます。
自分自身でどんなものが合うのかを見つけていきましょう。
理想の食べ方
消化にいい理想の食べ方とはなんでしょうか?自分の身体がいま調子が良くない時どんなものを
食べますか?
消化力を考えて、おかゆやスープを食べませんでしたか?
身体にとって消化に優しいもの、それは温かく水分をたっぷりと含んだものです。
おかゆやスープなど固形物がないものはもちろんですが、野菜ひとつでも、生のまま食べるのと、
グリルにしたもの、蒸したものと順に消化に良くなっていきます。
サラダはヘルシーと思いがちですが、消化には悪いので体調が悪い時は控えましょう。
野菜以外でもお肉の場合、るべく生や揚げもの、グリルよりも、しっとりと水分を含んでホロリと
柔らかいものがベスト。
酵素をそのまま取れるという理由でローフードがいい、という説もありますが消化することを最重視するアーユルヴェーダでは火を入れた料理をすすめています。
酵素を取るには、発酵食品がおすすめですよ。 食生活で、消化に気をつけて日々を過ごしていくとより心地よい生活と眠りを得ることができます。
ぜひ、実践してみてくださいね。