• Akiko Yamanaka

欲望を駆り立てる「衝動」に上手く対処する「アージ・サーフィン」法っていったいナニ!?


私たちは日々、誘惑に囲まれて過ごしています。衝動買い、ドカ食い(ストレス過食)、ヤケ酒など、多くの人が衝動的に何かを行ってしまう経験があると思います。欲望を満たすための衝動に駆られたものの、後で後悔に苛まれるという方も少なくないはず。欲望を駆り立てる「衝動」は、時に非常にパワーがあり、理性でコントロールすることができなくなってしまうものです。なかでも、一番辛いのは衝動に飲み込まれていまいそうな自分と、理性で押し留めようとしている自分が対立している時ではないでしょうか。

毎度の後悔を繰り返さないためにも、この「衝動」に上手く対処するテクニックを身につけることが大切。そのカギは、「衝動」を無理に止めようとするのではなく、「衝動」の動きをしっかり把握することだと言われています。

今回は、そんな「衝動」の動きを把握して対処する「アージ・サーフィン」のテクニックをご紹介します。

アージ・サーフィンとは何か?

「衝動」は「波」のように私たちを襲ってきます。初めは小さかった欲望が、波のようにだんだんと巨大化し、山のように大きくなって行き、そしてピークに達した後に崩れるように去っていくと考えられています。そのような形を知ることで、衝動に抵抗しようとしたり、不健康な衝動に飲み込まれてしまうよりも、マインドフルに衝動を観察しながら、その波をサーフィンの様に乗り越えていくことで上手に衝動に対処することができると言われています。このテクニックを「アージ・サーフィン」と呼びます。

私たちは「衝動」に襲われた時に、この衝動が永遠と続くものを考えがちです。ところが、研究によると、この「衝動」は通常20分〜30分経つと小さくなって消えていくと言われています。したがって、この「衝動」の波に上手く乗ることで、自らの脳に「衝動」を不快な気分にならずに対処する方法を教え込むことができる様になるそう。

では、そのアージ・サーフィンの実践法とはいったいどんなものなのでしょうか?


アージ・サーフィンを練習してみよう

ステップ1:欲望を認識する

あなたが今感じている欲望や衝動に起因する居心地の悪さや気分をマインドフルに感じてみましょう。居心地のいい場所(椅子、ソファー、またはベッド)に移動して、スマホも手に取ることなく、自分の感情だけに集中してみてください。

ステップ2:衝動を観察する

今、自分が何を感じているのか、考えているのかを意識してみましょう。何が聞こえるか、また部屋の温度が高くなっているかなどを感じてみます。そして、欲望がだんだんと衝動になっていく動きを観察します。この時に、衝動に飲み込まれるのではなく、サーファーの様に衝動の大きな波に乗る自分自身を想像してみてください。衝動の衝撃や動きを客観的に見ることが大切です。

加えて、衝動のピークがいつやってくるのかも、観察してみると良いでしょう。衝動がピークに達した時、この状態が永遠に続くものと思ってしまいがちです。しかし、衝動はジェットコースターのようにどんどんと高く上がって行き、そして頂点に達した時に、一気に落ちていくのです。衝動が小さくなっていくまで、波に乗り続けましょう。時間がかかっても大丈夫です。

ステップ3:自分の衝動を説明してみる

衝動によって沸き立った自分の感情を書き出してみましょう。(例)「この衝動は私を〇〇の気持ちにさせた。でも、私は決して飲み込まれない。衝動の波に乗るだけ」

ステップ4:衝動に駆られた「きっかけ」を見つけよう

衝動が始まった時の、精神的な状態や感情的な心の動き、身体的な変化など認識して、体や心がどんな状態の時に衝動が始まったかを記録しておくと良いでしょう。

ステップ5:すべての物事は流動的だということを受け入れる

すべての物事は、永遠に続くわけではなく、常に変化し、変わっていくということを頭に入れておきましょう。どんなに苦しい感情でも、衝動はいずれ過ぎ去っていくのです。

ステップ6:何度も練習する

アージ・サーフィンのスキルは練習することで、どんどん上達して行きます。自分自身を労わりながら、辛抱強く練習して行きましょう!

このアージ・サーフィンは、食べ過ぎによるダイエットにも効果があるとか。その他にも物事や人間関係への過度な執着心を改善する効果、またジャンクフード習慣から抜け出す効果もあると言われています。思い当たるような衝動に駆られてしまったら、ぜひこのアージ・サーフィン術を実践してみては?