• Akiko Yamanaka

無意識のうちに他人を「いい人」と「悪い人」に分類してしまう人の特徴と3つ対策とは?


物事が上手くいっているうちは無条件の楽天主義者となるものの、初めて挫折した時には、完全に悲観主義者に陥ってしまう−−−。そんな経験、またはそんな人を目の当たりにしたことはよくあるはず。このような傾向に陥りやすい人は「白黒思考」に陥りやすい特徴があると言われており、他人を無意識のうちに「いい人」と「悪い人」に分類してしまう傾向があると言われています。こういった「白黒思考」に陥りやすい人は、どうしても思考が極端に偏ってしまう傾向から、他人の意見や新しい考え方を受け入れることが難しくなってしまううえ、自分の思い込みがますます強化されてしまうという懸念があり、視野が狭くなることで、さらに自分自身を窮屈な立場に追い込んでしまうという状態に陥ってしまいます。



「白黒思考」に陥りがちの人の特徴とは?


そんな「白黒思考」ですが、実は私たち人間がもともと持っている思考だと言われており、10歳くらいまでの幼少期までは私たちの誰もが、この「白黒思考」に従って生きていると考えられているんだそうです。子供の頃に観た絵本や映画、マンガ、ゲームなどのほとんどは「正義の味方」や「悪者」といったように善と悪をハッキリさせるストーリーが多いと思いますが、これは子供の少ない人生経験値では物事が白黒ハッキリしていないと理解できず、このような絶対善vs絶対悪といったストーリーが好まれるからだと言われています。しかし、私たちは大人になるにつれて、人間や社会の複雑な立場を理解できるようになり、物事は白黒だけに分類できないことを学んでいくと考えられています。


ところが、なんらかのきっかけが原因となり、幼少期の「白黒思考」を残したまま大人になる人も少なくないと言われています。そんな「白黒思考」の傾向として、会話の中にある言葉を頻繁に盛り込むことが特徴に挙げられるそう。なかでも「いつも」「絶対」「最高」「最悪」「完璧」「無理」「ムカつく」「台無し」という言葉を頻繁に使う人の場合は、よりその傾向が強くなるとも言われています。「勝ち組」や「負け組」といった表現が好きな人も、典型的な「白黒思考」の持ち主と言えるでしょう。また、「いい人」だと思っていた人を何かをきっかけに「悪い人」のカテゴリーに入れてしまったり、突然人間関係を切ったりする行動も「白黒思考」が要因になっていると考えられているそうです。



こうした「白黒思考」は視野を狭くしてしまうため、新しい学びの機会を妨げたり、自分自身のキャリアを制限してしまう可能性もあります。また、研究では「白黒思考」は、自分自身の重要性を過度に評価したり、自分に注目を集めようという心理、またエンパシーの欠如といったナルシスト(NPD)的な行動、不安障害、人種差別やセクシャルマイノリティーへの偏見といった行動を引き起こす懸念もあるとか。


二択から一歩離れてみる


では、どういったことをすれば「白黒思考」を避けることができるのでしょうか?その3つのステップをご紹介します。


1. 人の行動とその人の人間性を切り離して考えるようにする


私たち人間は、人の行動の側面を見て、その人の人間性をジャッジしてしまいがちになりますが、そういった判断は私たちを「白黒思考」へ導く危険性があります。私たちの行動と、私たちの人間性は必ずしも一致しないことをまず意識することから始めると良いでしょう。


2. 選択肢をリストアップしてみる


何か行動に移すときに、2択しか思い浮かばず「白黒思考」になりそうだと思ったら、想像できるありったけの可能性を書き出してみましょう。まずは3つから書き出すだけでも、あらゆる可能性を考え出してみる練習になるはずです。


3. 現実のリマインダーを実践する


もし、極端な「白黒思考」に陥りそうになったら、「この問題を解決する方法は、いくつかある」や「もっと時間をかけ、情報を集めることができれば、今より良い決定ができる」、「自分も言いたいことがあるが、相手のいっていることも一理ある」といった現実的なプロセスをリマインダーとして書き出してみるのもいいでしょう。